今年、年長組への新しい試みとして「和の学び」を拡大導入、その一つが<能楽>です。
昨日、その最終回を‘発表会’として、袴を着て(着せて貰って)謡(うたい)と共に一指(ひとさ)し舞う姿を
保護者の方にもご覧戴きました:3人ずつ、呼ばれて前へ出、扇を開き、謡の冒頭を謡って舞い始め、・・・、
最後、舞納めて静かに坐り・扇を畳み・立ち上がって自席へ戻る。セーノ!式の合図いっさいなし、左右を顧みることなく謡い、動く。
地謡(バックコーラス)の声も堂々と、「これまでで一番の出來!」とは、ご指導下さった鵜澤久先生の言でした。
幼稚園児に?の懸念も、何のために<和の学び>?もありました。
—-事の起こりは、あるプロのストーリー・テラーの話:新劇の人と伝統芸能の人の共演する芝居を見に行き、
前列に座ったら新劇人の声がうるさく、最後列に座ったら新劇人の声は届かず。伝統芸能人の声はどちらも
うるさからず・しっかり聞こえた、と。思わず耳を覆う声ではなく、ひとに届き心に沁みる、そんな声がいいなぁ、の願いから。
そして、すっくりとした和の所作(からだの運び)の片鱗なりと身につけられたら、の願い。
今年、贅沢なホンモノ講師に恵まれて、貴重な体験を少し味わえました。いつか・どこか心の隅っこに残って
生きてくれることを期待して・・・