生まれてからの経験をぜんぶ語れる人はいない。赤ちゃん期、覚えてないから放っておけばいい、と言った人がいました。ホント?
<ことば>によらない感覚的入力の比重が大きい乳~幼~小児期、親など 子どもにとって大切な人との係わり方は、
その後の人生に大きく影響します。暖かい世話を受けて育つ子は、触れ合う肌のぬくもりを通して からだの芯に
‘なぜか分からないけどほっこりした感じ’、「自分は これでいいんだ」という自己肯定感を育てます。ひとの発達の基礎、一番の土台は、
(E.H.エリクソンも言うように)「ひとって信頼して良いんだ!」という基本的信頼感:これがしっかり培われると、辛いこと苦しいことに
ぶつかっても、なんとか踏ん張る足場という財産を持つことになります。(自分はうまく持てなかった!としても諦めず、
純粋に無償で与える中、大人でも少しずつ同時に分かち持つことも出来る。シンドイけど・・)
もう一つ、最初っから「良い子ちゃん」は心配です。賢い子ほど 親の意向を先取りして自己主張を抑え、抑え込まれた圧力が次第に高まり
後にどこかで暴発するか、すべて諦めて無気力になるか、しがちです。 母子分離イヤで泣き喚くのも、逆らうのも、みな大事な過程です。
ちゃんと卒業して初めて次の段階に進めます。さらに、子どもは親の付属品ではなく、親とは独立の別の存在であること・・
親もひとの子;かけもち人生も、出会いも、みな一度きり。時にふぅ~っと息抜きして、
今しか無い子育て期を 暫し楽しむゆとりが持てると良いのですが・・