幼稚園の歩み
創立から101周年を迎えました雑司が谷の丘の上で子どもたちの育ちを見守り地域の幼稚園として皆様のご支援と共に歩み続けております
- 1923(大正12)年
- 関東大震災後、雑司ケ谷キリスト教会の宣教師マッケレブ、Ms.サイパート、Ms.アンドリュースらが設立
- 1941(昭和16)年
- 第二次大戦が勃発し、故国へ送還または日本で軟禁されて閉鎖
- 1955(昭和30)年
- 戦後、東京都の認可を受けて再開
- 2010(平成22)年11月
- 新園舎完成
- 2012(平成24)年4月
- 学校法人雑司ヶ谷学院の名称で学校法人化
園の目標
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ひとの人生の、いわば根っこに当たる部分をしっかりつくりあげること。
そのために、「こころ」と「からだ」と「あたま」がバランス良く伸びてゆくような保育を目指します。 -
少人数でアットホームな雰囲気の中で、一人ひとりの発達をきめ細かく見守ります。
スタッフ
園長ごあいさつ
当園は小さい、少人数の園ですが、小さいからこそ出来ること:自然豊かな場、暖かく家庭的な雰囲気の中で、自然と本物の文化にたっぷり触れる。子ども一人ひとりの個性を大切に、人生の大元である自尊感情がしっかり育つよう努める日々です。
園長 松田彌生
《園長略歴》
桜蔭高校卒業後、英語速記学んで英文速記者に。大学夜間部に学び卒業。東京大学大学院(心理学専攻)修士~博士課程へ進む。親の世話をしながら大学等の非常勤講師と保健所の3歳児・1歳半児健診の発達相談担当20余年を経て幼稚園長になりました。
スタッフ構成
理事長(兼事務長) | 1名 |
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園長 | 1名 |
教諭 | 常勤 5名(幼稚園教諭と保育士免許保持)非常勤 3名 |
事務 | 1名 |
当園の基本的考え方と生活
それぞれ違う子どもの力~感性を最大限に伸ばし、変動激しい未来社会で生き抜く力を持つようにする。何より、ひとの一生を支える非認知的能力*1をしっかり持つべく、基礎としての自尊感情を持てるようにすること。自由な遊び中心*2ですが、遊び経験の偏りを少なくし多様な他者と触れあう機会として 様々な課題場面も設けています。
行動の土台としてのそれぞれの「からだ」を、しなやかに、使いこなせること:たとえば、ピアノのリズムに合わせて向きや動きを変えるなど、より巧みになってきている年長児をモデルに、年中・年少児たちが動く。年長児は得意顔です。
- *1最近では、IQ(Intelligence Quotient)よりはEQ(Emotional Quotient)の方が将来的に大きく影響する、の認識が高まってきています。
- *2好きな遊びを選ぶ・工夫する、いろいろな仲間と共同する、試行錯誤・失敗する・助けを求める、ほか、すべて将来の生活に係わる基本行動であり、重要な練習の場であると考えます。
幼稚園の環境・施設
繁華街 池袋から有楽町線で都心方向へ1駅「東池袋」で都電荒川線と交差します。豊島区最南端の一画、元・将軍お鷹場の緑豊かな「雑司ヶ谷霊園」を抜ける途中で夏目漱石の墓わきを通り、大人が歩いて10分かからず幼稚園です。古い街並みの雑司ヶ谷は、細い道が くねって樹々多く、園の隣は1907(明治40)年築の、園創始者マッケレブ旧宅=東京都指定有形文化財「雑司が谷旧宣教師館」。園の前の道ほんの1分、ゆるい坂が始まる辺りから文京区目白台。新宿区も近いです。
園庭
園庭
土庭の中央は芝生で、走り回る幼児の柔らかい体を優しく受け止めます。土を堀りたい子は穴ぼこ掘ったりしていますが、最近、夏場は芝を刈らずに伸ばし放題のミニ草原でバッタいっぱいなど、自然を楽しんでいます。真夏には熱中症対策のテントを設置します。当園の砂場は定期的に、専門業者によるメンテナンスを行っております。
園庭の遊具
砂場、大小2つの鉄棒、5本の登り棒1台、円筒内のはしごでも上下できる滑り台、太鼓橋。しっかり地に埋めた大きな切り株たち。老齢のため、やむなく切った百年桜の切り株も。
そのほか、園内の木々は遊具にもなります。怖くない高さまで木登りを楽しんでいます。
まだ小さい桜に山桜、夏は庭に大きな影を作ってくれるヒマラヤ杉は、冬にはてっぺんまでクリスマス電飾を飾ります。
園庭の果樹
果樹の実は手の届く限り子どもが採ります。表庭の角にはあんずの木、桑の木、みかんに甘夏。正門脇にはプラム。裏庭には、楓、甘柿・渋柿(生、干柿)、くちなし、ライラック、梅など。
四季の彩りの移り変わりも美しく、毎年みかん狩りをしたり、収穫できるものはコンポートやジャムにしてみんなでいただきます。
園舎内・保育室
玄関入ってすぐ脇、水草と共に金魚*1が3匹元気に泳いで人気です。
床は全てフローリングで靴下では滑るため、室内(原則)裸足*2です。
足や手への刺激が大脳中枢へ信号として伝わると、発達途上真っ盛りの幼い子の場合、特に強く脳を刺激して鍛えることは良く知られ、訓練法としても使われます。裸足の場合、靴下・上履き着時より遥かに強く脳を刺激し鍛えると考えられます。
室内はどこもエアコンで温度調節、夏冬とも換気用に窓を少し開けています。
2階の一角は和室で、茶室用の畳敷。ふだんは遊びに使っていますが、いざとなるとお茶席用の道具(風炉、釜、風炉先屏風、ほか)一式運び込んで茶室に変貌、和服の宗匠が茶道の稽古してくださいます。「幼い子だからこそ本物を!」の信念のもと、最上の抹茶とお菓子を用意して、真夏でも和服でお越しくださいます。有難く、頭が下がります。
- *1元々は、「死」との遭遇体験狙いで飼いましたが、前任魚は元気に18年生きて水族館の人に褒められました。餌やりは年長組「当番の仕事」の一つです。
- *23歳組が主に過ごす1階は、冬は床暖房です。庭で遊ぶ際は、皆、靴下に靴を履いて帽子を被ります。
室内にある用具・遊具
跳び箱(8段)、室内用鉄棒、マット。
1階のアップライトピアノと2階のグランドピアノは、年2回調律し、誰でも弾くことができます。
ピアニカは(年中以上の)各自所有。
大積木:年少はソフト、年中・年長は木製。小積木、カプラ、ブロック各種。ままごと道具・台所セット、さまざまな布・ぬいぐるみ、等々。
図書コーナーなど本の充実にも配慮し、貸出しあり。各組とも、降園の待機時ほか毎日、本の読み聞かせをしています。
年中・年長組用の平仮名ほかのフラッシュカード各種。素晴らしい瞬間的認知能力を備える子どもにとっては遊びの一種で、意図せずにあれこれ学び覚えています。
園内では、日常生活で漢字に触れる機会も多く(出席カードや記名全てなど)、卒園までに相当数の漢字を含めて文字の習得が自然になされています。
園舎屋上
夏のプール隣の教会会館屋上にプールを設置し、年長組が利用しています。水難防止は絶対目を離さずに!(状況によっては中止の場合があります)
園舎屋上幼稚園の屋上を年長児が(春の開墾時は保護者の方々にもご協力いただき)菜園とします。草取り・種蒔き・苗植え・水やり・収穫すべて担任といっしょに年長児が分担。採れた野菜は家へ持ち帰るか、園でさっと調理して昼食時に皆で食べます。自分たちが汗流して作って/ついさっき採ったばかりの新鮮そのもの野菜たち。喜びは格別で、お代わり自由です!
食事に関しましては、入園の際に食物アレルギーなどを含めた調査票がありますのでご記入ください。
幼稚園の生活
保育時間
給食
週2(月木)もしくは週3(月火木)
ドリームガーデンズ社の給食を提供しています。年中・年長は週2か週3を選べます。食物アレルギーのある方は、ある程度対応可能ですのでご相談ください。
ドリームガーデンズ株式会社預かり保育《コアラグループ》
- 園舎で保育する日の保育時間の前後、8:00~9:00 と 保育終了後~18:00*。
- 原則として、縦割り自由保育です。通常の保育とは違うお友達との関わりや異年齢の子との交流など、少人数の落ち着いた環境の中でのびのびと遊んでいます。
- 夏・冬・春の長期休み中もほぼあります。
- 預かりの時間に、書道、茶道、フラワーアレンジメント、英語遊びなどを設けることがあります。
- *延長も考慮中。ご相談ください。
防犯・災害対策
- お迎えを含めて、園舎への出入りチェックは常に厳重に気を付けています。防犯カメラが24時間体制で作動しています。
- 何か不審事がある場合は、警察の指示通り、園児の安全のため通報します。年に一度、園児へのお話やビデオと、教職員への様々な訓練、など。
- 同じく毎年、消防署の方を招聘して消防訓練を実施します。消防車と共に来園して、消防の話のほか、消防士の活動服や車内ほか実地を見学させて貰えて、子どもたちは大喜びです。
- 園のお知らせを確認できる
- 欠席を園に連絡できる
- 預かり保育の申込ができる
- 預かり保育の登降園時にQRコードで読み取り打刻できる